TOEIC文法問題の例題と解説
知覚動詞
Just after I heard the gunshot, I saw a young man dressed in black ________ into a nearby building.
(A)which run
(B)who running
(C)who he ran
(D)running
さて、正解は・・・
・・・
・・・
・・・
■正解
(D)が答えです。
■チェック
be dressed in~を着ている
nearbyすぐ近くの 近所の
■対訳
Just after I heard the gunshot, I saw a young man dressed in black running into a nearby building.
<日本語訳>
銃声が聞こえたすぐあと、私は黒い服を来た男が近くの建物に駆け込んでいくのを見た。
<実践的な訳>
Iは、 heard したすぐあと、the gunshotを、 Iは、sawした、a young man dressed in blackを、running intoした、a nearby buildingに。
--定型文 はじめての方は読んでください。(ここから)--------
<日本語訳>のように訳せば学校の試験では正解になるかもしれませんが、TOEICや英会話ではまったく役に立ちません。なぜなら、英語と日本語では語順が違うからです。
文章を最後まで読んだり、聴き終わらなければ理解できないような訳し方は間違っています。TOEICや英会話では読んだり聞いたりしたものを前から前から理解していく能力が求められます。
だから、普段から英語を訳すときは<実践的な訳>のように、
・前から訳す
・英語を出来る限り残しながら訳す
ということに注意しながら訳してください。
最初は大変かもしれませんが、慣れてしまえばこちらのほうがはるかに簡単に感じるようになります。
--(ここまで)-----------------------------------------------
■解説
Just after I heard the gunshot, I saw a young man dressed in black ________ into a nearby building.
(A)which run
(B)who running
(C)who he ran
(D)running
ややこしそうに見える文章ですが、実はものすごく単純です。
see + 目的語 + 動詞の原型、あるいは進行形
というパターンの文章です(後述)。
a young man dressed in blackが目的語に当たります。
I saw a man running into a building.
こうすれば、シンプルになってわかりやすいかと思います。文法問題は、こうやって、文章をシンプルな形にして、考えるのがコツです。というわけで、正解は(D)になります。
■知覚動詞
hear,seeなど人間の五感に関する動詞は知覚動詞と呼ばれ、普通の一般動詞とは違って、次のような使い方をします。
知覚動詞+目的語+原形不定詞、動詞のing形
「(目的語)が(原型不定詞、動詞のing形)するのを(知覚動詞)」というふうに訳します。
I saw him cross the road.
私は彼が道路をわたるのを見た。
(日本語訳にしなくていい場合は、「私は、見た、彼を、渡る、道路を」とこんな感じで英語の語順のまま理解していきます。)
動詞のing形だと、少しニュアンスが違います。
I saw him crossing the road.
私は彼が道路をわたっているところを見た。
(日本語訳にしなくていい場合は、「私は、見た、彼を、渡っている、道路を」とこんな感じです。)
知覚動詞にはこんなものがあります。
hear聞こえる
see見える
watch見る
feel感じる
notice気がつく
listen to聞く
まずは、see,hear,feelあたりから慣れていきましょう。