TOEIC試験テクニック (PART1)
Part1は問題用紙に6枚の写真が並び、その写真の描写に一致する表現を４つの選択肢から選ぶ問題です。
リスニングセクションにはパートが4つありますが、その中で最も簡単なパートと言えます。しかし、何の準備もなければしっかりと間違えてしまいます。
コンスタントに900点以上取る人でも気をつけないと1 、2問落としてしまうパートです。
基本的には英語を聞き取れる耳を作っていくことが何よりの対策になりますが、その上で知っていて欲しいことがいくつかあります。
まずは、現在完了形についてです。
現在完了形は過去じゃない
Part1では、現在形と現在完了形を中心とした時制が出題されます。過去形は出題されることはまず、あり得ないですし、正解にはなりません。現在形はすぐにわかると思いますが、ひとつ注意して頂きたいのが、現在完了形です。
have ＋ 動詞の過去分詞の形です。fallが現在形なら、現在完了形はhave fallenになります。読むと簡単にわかると思いますが、これを聞き取っていると、現在完了形は過去の一形態だと思ってしまって、正解の候補から外してしまうことがあります。
現在完了形は過去の一時点を表現しているのではありません。過去に起きたことが現在にも影響を与えているときに使う表現です。
例えば、
The car has been parked.
という文章があって、車が駐車している写真があったとします。
答えは？
そう、正解になりますよね。
The car has been parked.という文章は、車が駐車されていたと過去のことを言っているのではありません。過去にその車が駐車されて、現在までその状態が続いている。だから、現在も車が駐車している状態で、写真の状況を言い当てていますから正解になるのです。
これを、リスニングだけだとどうも過去のことを言っているから不正解だと勘違いしてしまいがちです。そうならないためにも、現在完了形を複雑に考えずに、現在の状態のことを言っている現在形と考えましょう。
The car has been parked.を
The car is parked.と考えるのです。
ニュアンスは変わってきますが、Part1では現在完了形を現在形と捉えた方が間違わずに解答出来ると思います。
TOEICのテクニック本の中には、現在完了形が出てきたら正解ではない可能性が高いと言っている本もありますが、そんなことはありません。現在完了形でも、正解の可能性は高いです。現在完了形は、現在形と同じという気持ちでPart1に臨みましょう。
