TOEIC試験テクニック (READING SECTION全体)
時間配分(ペース配分)その2
時間配分その1で、私が考える理想的な時間配分を紹介しました。
・ Part5に、12分
・ Part6に、8分
・ Part7に、55分
ですね。
ここでは、もう少し細かくこの時間配分を見ていきましょう。
まず、Part5からです。
【Part5を12分】
一般に文法問題は一問あたり20秒から30秒で解くようにと言われることが多いです。でも、実際に試験を受けてみると、一問あたり30秒と計算しながら問題は解くことってなかなか出来ないです。
そんなことを考えて解くよりも、いくつか目安を設定すると、ペースを守って解けるようになります。
TOEICは一般に13時から始まります。リスニング問題の長さにもよりますが、13時45分にPart5に取り掛かることになります。
Part5の問題数は30問です。
10問解いた時点で、13時45分にプラス4分
20問解いた時点で、プラス8分
30問を解き終わった時点で、プラス12分
この時間内に解けているのか時計を見て確認をします。もちろん、これよりも早く解けるようであれば、どんどんペースアップして下さい。
マラソンランナーのように所々でタイムを図りながら、試験を解いていくのです。
これよりもペースが遅ければ、手遅れになる前にスピードを上げて解いていきます。
文法問題は、単純に知識として知っているか知らないかで決まることが多いです。わからない問題はいくら考えても答えは出てこない場合がほとんどです。
時々、じっくり考えて正解することもありますが、考えている間に時間はどんどんと過ぎて、最後まで解ききることが出来なくなる可能性が高くなります。
その1問を正解するために、解けるはずだった2問を失うことになってしまうのです。そうならないために、「わからない問題は潔くあきらめて、次の問題に移る」という考えが、TOEICではとても大切です。
Part5は13時45分に解き始め、13時57分に解き終われば、いいペースです。
続いて、Part6です。
【Part6を8分】
Part6の問題数は16問です。この16問を8分以内に解き終えるようにします。
14時5分までです。
14時5分までPart6を解き終われば、残り55分を残して、Part7に入ることが出来ます。
【Part7を55分】
Part7は54問あります。
内訳を見ていくと、
設問2つのシングルパッセージ問題が4題(8問)
設問3つのシングルパッセージ問題が3題(9問)
設問4つのシングルパッセージ問題が3題(12問)
設問5つのダブルパッセージ問題が2題(10問)
設問5つのトリプルパッセージ問題が3題(15問)
となります。
この中で最も解くのに時間がかかるのが、トリプルパッセージ問題です。他の問題と同じようなペースで解いていては時間内に全問解ききることは出来ません。
ですので、次のように問題の種類毎に目標タイムを設定して解くことをお薦めします。
設問2つ問題(8問)6分
設問3つ問題(9問)8分
設問4つ問題(12問)11分
ダブルパッセージ問題(10問)11分
トリプルパッセージ問題(15問)19分
13時45分にリスニングが終了する場合、14時5分にPart7を解き始めることになります。そうすると、次の時間までに各問題を解き終えるといいペースになります。
リスニング終了13時45分
Part513時57分
Part614時05分
設問2つ問題14時11分
設問3つ問題14時19分
設問4つ問題14時30分
ダブルパッセージ問題14時41分
トリプルパッセージ問題15時00分
注意点は出題パターンです。基本的に、
2/2/2/2/3/3/3/4/4/4/ダ/ダ/ト/ト/ト
という出題パターンですが、例えば、
2/2/2/3/2/3/3/4/4/4/ダ/ダ/ト/ト/ト
2/2/2/2/3/3/4/3/4/4/ダ/ダ/ト/ト/ト
のように順番に入れ替わりがある場合もあります。
※2は設問2つ問題、3は設問3つ問題、4は設問4つ問題、ダはダブルパッセージ問題、トはトリプルパッセージ問題と捉えて下さい。
いろいろと気にしなければならない時間が出てきたので少し混乱しているかもしれません。
シンプルに考えると、
Part5とPart6を20分、
Part7のシングルパッセージ問題を25分、
ダブルとトリプルパッセージ問題を30分
で解きましょうということになります。
つまり、大事なのは、14時5分と14時30分です。
14時5分はPart6を解き終える時間です。
14時30分は170問目のシングルパッセージ問題を解き終える時間です。
まずは、この2つの時間を中心に時間配分を考えていきましょう。そして、慣れてくれば、もう少し細かく時間配分を気にしながら問題を解く練習をしましょう。
そうすれば、本番の試験でも混乱することなくいいペースで問題を解いていくことが出来ます。