TOEIC試験テクニック (PART3、PART4共通)
図表問題の先読み
Part3とPart4でナレーターが読み上げる設問と設問の間は約8秒ですが、例外があります。
それは図表問題です。
図表問題というのは、Look at the graphic.で始まり、図表を見て答える問題です。
※例外があるのでまとめてみましたが、高得点を狙う方以外はあんまり気にしすぎることはないかなというのが正直なところです。図表問題が苦手という方は参考にして下さい。図表問題で時間が足りなくなる理由と対策がわかるかと思います。読み飛ばす場合は、最後のまとめと次のページの図表問題の解き方を参考にして下さい。
先読みのタイミングに例外がある
図表問題はPart3とPart4で5問出題されます。
図表問題は通常約8秒の無音部分が約12秒となります。普通の問題よりも処理する情報量が増えますので、その分時間を与えるということなのでしょう。この4秒を先読みに使えば、図表も余裕を持って先読み出来るでしょうし、問題を解くのにこの4秒を使えば、解答するのに余裕が出るかと思います。
通常のタイミングで解いていれば上手くこの4秒を使えるようであればいいのですが、図表問題が何問目で出題されるかでタイミングが変わってしまうのです。いつもと同じタイミングで次の先読みに移ると既に遅れていたり、早かったりする場合があります。図表問題は時間が足りなくて難しいと感じている場合、ここに原因があるのかもしれません。
では、どういう仕組みでタイミングが変わってしまうのか、見てみましょう。
通常は既に説明したとおり、次のようになります。
- 1つめの設問 (3~7秒、約4秒の時が多い)
- 無音 (約8秒)
- 2つめの設問 (3~7秒、約4秒の時が多い)
- 無音 (約8秒)
- 3つめの設問 (3~7秒、約4秒の時が多い)
- 無音 (約8秒)
- [Go on to the next page (約6秒)]
- Question ○○ through ○○ refer to the following (約4秒)
図表問題は通常約8秒の無音部分が約12秒となりますので、
1つめの設問が図表問題の場合、Bが約12秒、
2つめの設問が図表問題の場合、Dが約12秒、
3つめの設問が図表問題の場合、Fが約12秒
ということになります。
時間が増えているだけだから一見問題なさそうですが、次の先読みに移るタイミングにズレが出る場合があります。
例えば、ナレーターが2つめの設問を読み終えた段階で、次の先読みに移る場合を考えてみましょう。
D + E + F + Hで24秒残しのタイミングですね。
1つめの設問に図表問題が出てきた場合は、24秒残して次に移ることになります。
2つめと3つめのの設問に図表問題が出てきた場合は、28秒残して次に移ることになります。
つまり、次の先読みに4秒を多めに使いたい場合、1つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し早めに次の先読みに移らなければいけないといことになります。
逆に、問題を解くことに4秒を多めに使いたい場合、2つめと3つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し遅めで次の先読みに移っても大丈夫ということになります。
次に、ナレーターが3つめの設問を読み始めた段階で、次の先読みに移る場合を考えてみましょう。
E + F + Hで16秒残しのタイミングですね。
1つめと2つめの設問に図表問題が出てきた場合は、16秒残して次に移ることになります。
3つめのの設問に図表問題が出てきた場合は、20秒残して次に移ることになります。
つまり、次の先読みに4秒を多めに使いたい場合、1つめと2つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し早めに次の先読みに移らなければいけないといことになります。
逆に、問題を解くことに4秒を多めに使いたい場合、3つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し遅めで次の先読みに移っても大丈夫ということになります。
図表問題は解くのに時間がかかる場合がありますので、この4秒を問題を解く時間に充てるのか、または次の先読みで図表を読む時間に充てるかは、状況によって変わってくるかと思います。(出来れば、先読みの時間を多めに確保することを目標としましょう。詳しくは、次のページで)
ですので、ここでは図表問題の無音部分は通常よりも約4秒長くなるということを知っておいて下さい。そして、先読みのタイミングの例外にあたるのは、自分の場合、いくつめの設問が図表問題の場合かを知っておいて下さい。
まとめ
まとめると、次のようになります。まず、24秒残しのタイミングです。ナレーターが2つめの設問を読み終えるまでに解き終えて、次の先読みに移るタイミングですね。
【追加の4秒を先読みに使う場合】
→ 1つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し早めに次の先読みに移る。ナレーターが2つめの設問を読み始めるまでに解き終えて、次の先読みに移る。
【追加の4秒を解答に使う場合】
→ 2つめと3つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し遅めで次の先読みに移っても大丈夫。
続いて、16秒残しのタイミングです。ナレーターが3つめの設問を読み始めるまでに解き終えて、次の先読みに移るタイミングですね。
【追加の4秒を先読みに使う場合】
→ 1つめと2つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し早めに次の先読みに移る。1つめの設問が図表問題の場合は、ナレーターが2つめの設問を読み終えてから4秒くらい経過したタイミングまで。2つめの設問が図表問題の場合は、ナレーターが2つめの設問を読み終えてから8秒くらい経過したタイミングまで。うーん、複雑ですね。テストではここまで気を配ることは難しいかもしれません。難しい場合は、両方ともナレーターが2つめの設問を読み終えてから大体5~6秒くらい経過するまでに解き終えて、次に移ると捉えるといいかと思います。
【追加の4秒を解答に使う場合】
→ 3つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し遅めで次の先読みに移っても大丈夫。
ついでに、20秒残しで先読みに移りたいという場合は、どうなるのか考えてみましょう。ナレーターが2つめの設問を読み終えてから4秒くらい経過したタイミングが、次の先読みに使える時間が大体20秒くらい残っているタイミングになります。
【追加の4秒を先読みに使う場合】
→ 1つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し早めに次の先読みに移る。ナレーターが2つめの設問を読み終えるまでに解き終えて、次の先読みに移る。16秒残しのタイミングに比べるとシンプルで、実用性が高いかと思います。
【追加の4秒を解答に使う場合】
→ 2つめと3つめの設問が図表問題だと、通常のタイミングよりも少し遅めで次の先読みに移っても大丈夫。
続いて、図表問題の解き方についてです。