TOEIC試験テクニック (Part6)
長文穴埋め問題(文法問題)の解き方
TOEICの解説本なんかで、時間が足りなければ、Part6は英文を多少読み飛ばしてスピーディーに解いて、Part7に時間を優先的に回すべしという解説を読んだことがあるかもしれません。
しかし、現在の形式ではこれはやっちゃ駄目です。
逆です。
Part7に時間を回すくらいなら、Part6を丁寧に解くべしです。
おかしなことを言っているように聞こえますが、理由を見てもらえば、わかってもらえると思います。
時間オーバーしてでも丁寧に解く
英文を全文読まずに、_______の前後と選択肢を中心に読んで解答すれば、解くスピードは速くなります。
だだし、文章の内容を理解していない分、正解できる問題が減ります。半分程度に減ることも十分あり得ます。
現在の形式だと、Part6は16問なので、半分だと8問です。8問程度を失ってしまう可能性が高くなってしまうのです。
1問あたりに必要な時間をもう一度見てみましょう。
Part5(30問) | 12分 | 24秒 |
---|---|---|
Part6(16問) | 8分 | 30秒 |
トリプル問題(15問) | 19分 | 76秒 |
これを見ればわかるとおり、Part6はトリプルパッセージ問題の半分以下の時間で解くことが出来るのです。
であるならば、Part6に時間をかけて、トリプルパッセージ問題でその時間の損失を吸収してもらうという考えのほうが正解数が増える可能性が高くなります。
Part6は8分以内に解くことが理想ですが、例えば2分オーバーしたとしても、トリプルパッセージ問題1~2問を失うだけで済みます。4分でも3問ほどです。解ききれなかった問題は適当にマークしましょう。
Part6に12分かけて内容を理解しながら解いたとしても、失うのはトリプルパッセージ問題の3問程度です。
逆に、無理して理想の時間配分通りに合わせようと、Part6の内容を理解しないまま解くと半分の8問程度失う可能性もあります。
前のページでも言ったように、時間オーバーしてでも「英文を最初からしっかりと読んで解く」という方法を薦める理由をおわかり頂けたでしょうか?
理想の時間配分通りに解ければベストですが、無理な場合は自分の設定したペース配分を守って解くことが大事です。
最後の数問を切り捨てることで、正解できる問題が増えるならば、そちらを優先して時間配分を設定しましょう。
というわけで、Part6は理想は8分以内に解くことですが、多少時間オーバーしてもいいので、文章を最初から読んで内容を理解しながら解いていきましょう。