TOEIC試験テクニック (PART3、PART4共通)
設問を中心に先読みする方法を2つ
前のページでは、設問と選択肢を先読みする解き方を2つ紹介しました。
このページでは、設問を中心に先読みする解き方を2つ説明します。
事前に入れる情報を絞りますので、より高いリスニング力が求められますが、リスニングに集中しやすくなるメリットがあります。
それでは、【解き方3】と【解き方4】の紹介です。
【解き方3】
前のページで紹介した2つの方法は、設問3つとその選択肢を先読みして解答する方法です。
次の3つ目の方法は、ナレーターが話し始める前に3つの設問だけを何度も読んで、問われるポイントを覚えて解く方法です。
【会話またはトークが始まる前】
- 設問3つを何度も読んで、問われるポイントを覚えます。
- 選択肢は余裕があれば最初の2つほど読むと、設問に対する解答がイメージしやすくなるかと思います。最初の2つというのは、AとBということです。もちろんさらに余裕があれば、CとDも読めればいいですが、時間は限られますので、問われるポイントをしっかりと覚えることを優先しましょう。
【会話またはトークが開始】
- ナレーターが話していることを聴きながら、設問に対する答えを記憶しておきます。この時、選択肢は読まないで、聴くことに集中します。
- ナレーターが話し終えたら、選択肢から正解を選び、マークする。
- 設問は3つあるので、3つマークし終われば、次の先読みに進む。
という方法です。
話を聴くことだけに集中する方法です。
なぜこのような方法を取るかと言うと、聴くことに集中して、聞き逃しを無くすためです。
ナレーターの声を聴きながら、選択肢を読み、解答していると、聴く読む書くという3つの同時処理を行っていることになりますので、どうしても聞き逃してしまう箇所が出てきます。
ナレーターの言っていることはわかっているのに、間違いが減らないという方は、この方法を試してみてください。
なお、この場合、ナレーターが3つ目の設問を読み始めた時には3問を解き終えているようにしましょう。このタイミングだと、次の会話またはトークが始まるまで約16秒あります。この16秒を使って次の先読みを行います。
この16秒残しのタイミングは、次の設問3つを読んで問われるポイントを覚えることを考えると、ここまでがぎりぎりというタイミングです。
これよりも早めに3問解き終えるようであれば、さっさと次の先読みに移りましょう。
先読みのタイミングが遅れそうな場合は、解いている問題を諦めて、適当なものを選んでマークするようにしましょう。
【解き方4】
4つ目の方法は今説明した3つ目の方法とほぼ同じです。 違いは、ナレーターが話しているときに何となく選択肢を読むことです。
じっくりと読んでいると聞き逃しが出てしまいますので、選択肢をなんとなく眺めるくらいの感覚で、ナレーターが話していることを聞きます。
つまり、4つ目の方法は、
【会話またはトークが始まる前】
- 設問3つを何度も読んで、問われるポイントを覚えます。
- 選択肢は余裕があれば軽く読みましょう。2つくらい読めば、設問に対する解答のイメージがしやすくなると思います。
【会話またはトークが開始】
- ナレーターが話していることを聴きながら選択肢をなんとなく眺めます。
- 正解がわかれば、自然と正解の候補を記憶していると思います。集中力が削がれるので、ナレーターが話している間はマークしません。この時点で正解がわからなくても問題ありません。
- ナレーターが話し終えたら、選択肢から正解を選び、マークする。
- 3問分マークし終われば、次の先読みに進む。
という方法です。
話を聴く、選択肢を読む(眺める)、という2つの処理を同時に行います。
ポイントは選択肢を読むよりもナレーターの話を聞くことに重点を置くということです。選択肢を読むのはおまけ程度と考えていて下さい。 あまり選択肢を読むことに比重をかけると、聞き逃しが出てしまいます。
基本はリスニング力を頼りに解きます。 そして、ナレーターが話すことを聴きながら補助として選択肢を読むとお考え下さい。
【解き方4】も【解き方3】と同じように、ナレーターが3つ目の設問を読み始めた時には3問を解き終えているようにしましょう。
以上4つの方法を紹介しましたが、リスニング力やタイプによってどの方法が最もいいかは一概に言うことは出来ません。 自分にとって解きやすい方法を探してみて下さい。
ナレーターが言っていることをほとんど聴き取れない場合は、【解き方1】もしくは【解き方2】を試してみましょう。聴き取れない分、情報を多く仕入れて想像力を働かせて解きます。ただ、この方法ではハイスコアは取りにくいかと思いますので、ナレーターの言っていることを聴き取れるようになってくれば、リスニング力を頼りに解いていく【解き方3】もしくは【解き方4】で解いていきましょう。
いずれの方法を選ぶにしても、大切なのは先読みのタイミングです。
・ 【解き方1】と【解き方2】では、2つ目の設問をナレーターが読み終えた時には、次の3問の先読みを始めましょう。
・ 【解き方3】もしくは【解き方4】では、3つ目の設問をナレーターが読み始めた時には、次の3問の先読みを始めましょう。