TOEIC試験テクニック (PART3、PART4共通)
先読みを使った具体的な解き方
このページでは、どんな感じで先読みをしているのか、問題を使って見ていきましょう。
ここでは、解き方4で解いてみます。
解き方4はこんな感じでしたね。
【会話またはトークが始まる前】
- 設問3つを何度も読んで、問われるポイントを覚えます。
- 選択肢は余裕があれば軽く読みましょう。2つくらい読めば、設問に対する解答のイメージがしやすくなると思います。
【会話またはトークが開始】
- ナレーターが話していることを聴きながら選択肢をなんとなく眺めます。
- 正解がわかれば、自然と正解の候補を記憶していると思います。集中力が削がれるので、ナレーターが話している間はマークしません。この時点で正解がわからなくても問題ありません。
- ナレーターが話し終えたら、選択肢から正解を選び、マークする。
- 3問分マークし終われば、次の先読みに進む。
例えばこういった問題があったとします。
32. Where most likely does the woman work?
(A) At a travel agency
(B) At a hotel
(C) At a clothing store
(D) At a train station
33. What is the problem?
(A) A delivery is late.
(B) An appliance is damaged.
(C) A manager is not available.
(D) An item has been misplaced.
34. What does the man say he will give the woman?
(A) A form of identification
(B) An instruction manual
(C) An updated bill
(D) A delivery schedule
会話が始まる前の準備
まず、大事なのは、会話が始まる前の準備です。
これですね。
- 設問3つを何度も読んで、問われるポイントを覚えます。
- 選択肢は余裕があれば軽く読みましょう。2つくらい読めば、設問に対する解答のイメージがしやすくなると思います。
ということで、設問だけを読んで問われるポイントを把握します。
32. Where most likely does the woman work?
33. What is the problem?
34. What does the man say he will give the woman?
きれいな日本語訳通りに覚える必要はありません。
自分が覚えやすいように日本語訳します。
例えば、こんな感じです。
女性の働いている場所は何処で、
問題は何で、
男性は女性に何かをあげるか?
会話が始まるまでにこういったポイントを覚えます。
覚えるというのは、何も見ない状態で頭の中で設問のポイントを間違わず言える状態です。
女性の働いている場所は何処で、
問題は何で、
男性は女性に何かをあげるか?
と設問を見ない状態で、間違わず頭の中で言える状態をキープしたまま会話を聞きます。
時間に余裕があれば、3つの設問に対してそれぞれ(A)と(B)の選択肢を見れば、その問題のイメージがしやすくなるかと思いますが、余裕が無い場合は、設問のポイント覚えることに集中します。
と、ここまでがナレーターが話し始める前の準備です。
この問題は、32~34の問題で、Part3の最初の問題となります。32~34の問題はDirectionをナレーターが読み上げる時間がおよそ30秒ありますので、かなり余裕を持って設問の内容を覚えることが出来ると思いますし、選択肢も(A)と(B)だけでなく4つ全て読む余裕もあるかと思います。
ただ、35~37の問題以降はかなり時間が限られます。前の問題で、ぎりぎりまで時間がかかった場合、16秒以内に3つの設問のポイントを覚えている状態にならなければいけません。
16秒だと選択肢を読むことは難しくなりますし、設問の意味を理解するのに時間がかかれば、3つの設問を頭の中で上手くまとめる前にナレーターが話し始めてしまうということも起こりえます。こうならないためにも、前のページで説明したように、自分なりの先読みに必要な時間をを把握しておくようにしましょう。
会話が始まってから
続いて、会話が始まってからです。
3つの設問のポイントを覚えた状態をキープしたまま、ナレーターの会話を聞きましょう。その際、選択肢をなんとなく眺めるようにします。
選択肢を読み込んでしまうと、聞き逃してしまうことがありますので、補助的に視覚を使います。基本はリスニング力を頼りに答えを会話の中から探します。
女性の働いている場所は何処で、
問題は何で、
男性は女性に何かをあげるか?
に対する解答を、会話を聞きながら、判断していきます。
女性の働いている場所がわかっても、すぐにはマークしません。会話を聞きながらマークすると、大事な部分を聞き逃してしまうことがよくあるからです。マークするのは、3つの設問に対する応えが出揃ってからにしましょう。
また、会話を聞いている間は、無理に選択肢から答えを見つける必要はありません。深追いして選択肢を読み込んでしまうと、聞き逃しが出てしまいますので、わかればラッキーくらいの感覚で大丈夫です。
選択肢を眺めているのは、正解を探すというよりも、ナレーターの会話をイメージしやすくする意味合いの方が大きいです。選択肢を見ることでかえって難しく感じる場合は、選択肢は見ずにリスニング力だけで解くようにしましょう。(解き方3)
選択肢から正解を選ぶのは、ナレーターの会話が終わってからにしましょう。途中で3つの設問に対する応えが全てわかった場合は、そのタイミングで正解選びに移ります。
3つの設問を上手く頭の中でまとめてて、対応する部分を会話の中から見つけることが出来た場合は、選択肢から正解を選ぶのにさほど時間はかからないはずです。
3問分マークし終われば、すぐに次の問題の先読みを始めるようにしましょう。
毎回上手くいけばいいですが、聞き取りが上手くいかなかったり、選択肢から答えを見つけることが出来ない場合、正解をどれにするか迷うかもしれません。この場合は、その問題をあきらめて適当にマークしましょう。
PART3とPART4はベストと思われる選択をすることよりも先読みの時間を確保することの方が大事だという意識でいたほうがスコアアップにつながりやすいです。1問でも多く正解しようと深追いしてしまうと、次の3問をまとめて失うことになるかもしれません。
16秒で3つの選択肢のポイントを頭の中でまとめることが出来るようであれば、ナレーターが3つめの選択肢を読み始める時までに正解の候補を選びマークを終えます。16秒できつければ、もっと早い段階で解答を済ませ、次の先読みに移る必要があります。
少し面倒かもしれませんが、前のページで説明したように、自分なりの先読みに必要な時間を把握して、その時間を確保するように問題を解いていきましょう。
設問慣れする
3つの設問のポイントを覚えるに時間がかかってしまう場合は、設問に慣れることが大事です。
例えば、今回の問題の場合、
32. Where most likely does the woman work?
most likelyは、設問で良く出てきますが丁寧に訳す必要はありません。無視してもOKです。
33. What is the problem?
この設問も良く出てくるパターンですので、ナレーターが話す内容に問題が起きるパターンだと、見た瞬間に反応できるようになっておきましょう。
34. What does the man say he will give the woman?
この設問の中で注意したいのは、sayです。設問でよく使われますが、読み慣れていないと、意味を読み取るのに時間がかかってしまう場合があります。1回読んで意味を取れるように慣れておきましょう。
慣れる方法は公式問題集で練習することです。公式問題集は1回解いて終わりではなくて、何回も解くようにしましょう。そうすれば自然と設問のパターンに慣れますので、先読みのスピードも上がっていきます。