TOEIC試験テクニック (Part6)
長文穴埋め問題(文法問題)の解き方
Part6は手紙や記事などの長めの文章を読み、4つの空所を埋めるのに最も適した語または句を、(A) ~ (D) の4つの選択肢からそれぞれ1つ選び、解答欄にマークする問題です。
問題数は16問です。
リーディングセクションの中では、最も問題数が少ないので軽視されることが多いです。
しかし、考え方を少し変えるだけで、スコアアップにつながる重要なパートでもあります。
基本的な解き方
Part6の解き方ですが、以前はいくつか解き方を紹介していました。しかし、出題形式の変更に対応する必要が出てきました。
特に、以下の点に気をつけます。
- 時間内に全問解ききることが難しくなったため、全問を解けない場合をあらかじめ想定しておく必要がある。
- 同上の理由で、全問時間内に解ききることを前提にすることが難しくなった。
- Part6の出題数が増えた。
- 解答に一番時間のかかるトリプルパッセージ問題が最後に15問出題される。
この変化に対応するため、「英文を最初からしっかりと読んで解く」という基本的な解き方で解くことをお薦めします。
Part5と同様に、
1. 英文を最初から読む
2. ______の所で選択肢を読んで解く
という基本通りの解き方になります。
な-んだ基本通りかとがっかりするかもしれませんが、現状の形式ではこれが一番メリットの出る解き方なのです。
時間内に全問解くには8分以内にPart6を解き終えることが理想ですが、8分以内で解き終えるにはそれなりの英語力を必要とします。
では、英語力が足りない場合は、他の方法で解くのかというと、そうではありません。
多少時間オーバーしてでもこの解き方を薦めます。
その理由を他の方法と比べながら見てみましょう。
Part6を最後にまわさない
リーディングセクションをPart7→5→6という順番で解いている方もいると思います。
読解問題を得意にしている場合に有効性のある解き方ですが、時間内に全問解ききる自信のある場合を除き、現在の形式ではこの方法はお薦めできません。
なぜか説明するために時間配分その3で紹介した時間配分と1問あたりに必要な時間を一部切り取って見てみましょう。
Part5(30問) | 12分 | 24秒 |
---|---|---|
Part6(16問) | 8分 | 30秒 |
トリプル問題(15問) | 19分 | 76秒 |
現在の形式は、時間不足に陥ることが多いです。例えば、10分時間が足りなかったことを考えてみましょう。順番通り解いていけば、トリプルパッセージ問題の8問を失うことになります。
最後の8問くらいだったら、時間が足りなくてただ塗りつぶしたという経験を持っている人も多いんじゃないでしょうか?
8問も解けなかったと試験後がっかりする気持ちもわかりますが、実は8問程度でよかったのです。
トリプルパッセージ問題は元々解くのに時間がかかることを想定しているため、10分足りなかったとしても、8問を失うだけで済んでいるのです。
Part7→5→6と解いた場合を見てみるとわかりやすいかと思います。
Part5とPart6は一問30秒程度で解けます。これを最後に残して、10分足りなければ、Part5の5問とPart6の全問で合計21問を失ってしまうことになります。
8問と21問です。5分足りない場合でも4問と10問の差になります。
時間内に全問解ききることが難しい現在の形式では、Part7→5→6という順番で解く方法はリスクがデカすぎるのです。
逆に言えば、順番通りに解いていけば、一番時間のかかるトリプルパッセージ問題がある分、時間内に解き終えることが出来なくても、ダメージは少なく済むということになります。
トリプルパッセージ問題が嫌いという人もいるかもしれませんが、トリプルパッセージ問題のおかげで助かっているとも言えるんですね。
試験のこの特徴を活かすためにも、素直にPart5→6→7という順番で解くことが大事なのです。